美味しい時間
「顔、こっち向けて」
「んっ」
言われるままに顔を出す。もちろん胸と下半身はちゃんと隠して。
「諦めが悪いなぁ」
少し不服そうに言うと、思いっきり泡を顔に付けてきた。
結構強めですよ、その洗いかたは……。もう少し優しくして欲しいんだけど。
ほっぺが痛いですぅ~。
そう言いたくても顔いっぱい泡だらけで、口が開けない。しばらく我慢して
いると、いきなりシャワーを顔に掛けられた。
「うぷっ……」
「はい、自分で流して」
そう言われて、何気なく両手で泡を流した。そして、洗い流した時点で重要な
ことに気がついたっ!
今、私、丸見えじゃんっ!!
慌ててもう一度隠そうとしたけれど……一歩遅かった。
背中から抱きしめられ、不用意に離してしまった手があった場所に課長の手が
下りてくる。
「んっ……」
胸を鷲づかみにされて揉まれると、それだけで足に力が入らなくなって立って
いられなくなる。それに気づいた課長が、またバスタブの縁に座らせた。自分は
ヒザ立ちになると、もうすでに硬くなっている胸の先に吸いついた。