美味しい時間
今日の課長は、いつにも増して意地悪な顔をしている。それどころか、今までし
たことないようなことまで求めてくるし……。
それを、快感の熱に侵されながらも追求してみれば、
「我慢し過ぎて、止めらんない」
と、全くその手を緩めようとしないし……。
私を指だけでイカせたあとは、テンションがハンパなく高かった。
「今日の慶太郎、やっぱりテンションが可怪しい……と言うか、変っ」
「もう変でも変態でも何でもいいよ。百花を抱けることが嬉しいんんだ。今日は
何されても許せよ」
何されてもって……。
本当に今日の課長は、変態いじわる慶太郎だ。恥ずかしさと腹ただしさが交じ
り、口を尖らす。そんな私を見て、課長が少し笑ったような気がした。
と次の瞬間、明らかに指ではない、熱くて硬いモノが中心に当てられた。
艶かしい笑みを湛えながら、ゆっくりと腰をおとしていく。
一瞬で、身体が強張る。
前回のえっちから間が開いているからか、やっぱり私がまだ慣れてないからなの
か……。
やっぱり痛いじゃなーいっ!!
あまりの痛さに、そこから逃げようと身体が勝手に上へと動く。それを課長が腰
をガッチリと支え、動きを封じる。
「すぐに気持よくしてやるから、少しだけ我慢しろ」
身体を倒し耳元でそう言うと、頬に優しいキスを落とす。ただそれだけのことで
力の入っていた身体が、ふわっと軽くなっていった。