にごった雨

図書館に着き栄太がドアを開けようとする
鉄制のドアのぶが手を焼き付ける

『熱っ』

思わす声が出て、手を離す。
ジッとドアのぶを見つめ足でドアを開けてはいる ちょうど
後ろからゆっくりついてきた

「早いな栄太は。」

『お前が遅いんだよ』

「そうだなすまん」

図書館は予想どうり涼しく、人がいっぱいいた
あいている席が全然なくキョロキョロし探したすると一番片隅に
あいている。でもその席は全然ひとがこなくあげくの果てには
煤がついてほこりもかぶている

じっとあの席を見つめる

「あの席でいいんじゃないか。」

『まぁいいか気味悪いけど』

手でほこりをはらい 机からガツンと言う鈍い音をたて
かばんを置いた。

「しかしこの席はひでぇな」

『あぁほこりぽいな』

「煙草、吸っていいか?」

『好きにしろ』

「こんなとこなら全然バレんだろうな」

ライターの火がゆがんで見えて目がくらむ
煙がふわと出る

『ウイルスが煙だったらやばいな』

「何をいいだす。」

『照、俺ウイルス作ってたみたい』

煙草を吸っている男の名前 長倉 照 ナガクラ アキラ

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