ふしぎなつながり
そのやりとりから数日が経ち、見事優鈴はバイトを始める事ができた。


事務所にいくと、先輩や社員の皆さんに挨拶をすることになる。


「初めまして、花澤優鈴といいます。今は保育の専門学校にかよっています!迷惑かけるかもしれませんがよろしくお願いします」


全員に挨拶をすると軽くお辞儀をする。


「じゃあ、花澤さんの席は俺の隣ね」


スーツを来た男の人が手招きしながら自分の隣にくるように言った。


「ありがとうございます」


戸惑いながらもその席にすわり、マニュアルを渡され、メモを取り説明を懸命に聞く。


「あと、こんな感じで。なんか質問ある?」


無いです。といいながら首を振ると…


「わかった。何かあったら俺に聞いてくれ!新人が真面目そうなやつで良かった」


独り言のように言うと…

その男の人はパソコンをいじり始めた。

あ、大事なこと忘れた。

名前聞かなきゃ。



その人は名札をかけていないため名前がわからない事を思い出す。


「あの…失礼ですが…名前を教えていただけませんか?」


「ごめんな、俺は木内拓也(きうちたくや)だから覚えといてね」


わずかだがにっこりと笑った。


元気良く返事をして、再び仕事に戻る。
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