恋に焦がれて迷走中

@5 SEEK ~探~

しばらくして何処かに降りた。


ふわりと柔らかい感触


そっと目を明けると長谷川の心配そうな顔が覗き込んでいた


「岬、大丈夫なのか?病院行くか?」

「家?」


「香さんいないからお前のバッグから鍵出した。保険証とかあるか?」


「大丈夫寝てないだけ、ゆっくり寝れば大丈夫だと思う。

 ごめん先輩迷惑かけちゃった。」


「寝てないってなんで、どのくらい寝てない?」


「分かんない、悠斗と別れてからぐっすり眠った記憶ない。」


「ってもう7月だぞ、2カ月以上も寝た記憶がないって。

 だから言ったんだなキスとか泊まれとか。

 そんなんじゃお前壊れちゃうじゃんか

 どうしたらいい?俺がお前を助けられるのかよ。」


「記憶は無いけど寝てはいるの。


 ただ何処までが現実で夢か分からなくなる時がある。


 ねぇ先輩、今は夢?現実?先輩はそこに居るの?」

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