恋に焦がれて迷走中
大学の講義は、面白いものもあれば


さっぱりわけのわからないものもあった。


訳の分からない講義に限って必修なんだよな。


テキストも分厚くて、さらに解読不可能だ。


あたしはやっていけるのだろうか。


眉間にしわを寄せ履修表とにらめっこしていると、


ひょいっとそれを取りあげられた。


振り返ると長谷川が笑って立っていた。


「帰してください!」


「お前履修しすぎじゃない。朝から夕方まで全部入ってるじゃん。」


「ほっといて下さい、2年間で取れるだけとってしまいたいんです。」


履修表を奪い返した。


「お前、まじめすぎ!ハ-マイオニ-みたいだな。

 あ~、それとも、遠恋の彼氏に会いたいためか?」


「長谷川先輩には関係ないと思います。」


お前のせいでこの3日間どんだけ大変だったか馬鹿!!


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