恋に焦がれて迷走中
「夕方は6時からでいいよ。」


マスタ-に言われて、外に出て時間をつぶす。


長谷川に電話をすると、直ぐに出た。


『岬!帰ってきたのか。どこに居る?駅で待ってろ!!』

いつもと変わらない長谷川の声に安堵しながら、

自分の言いたいことを整理してみた。


まずは、お礼を言おう。あの夜あたしの凍った心を解かしてくれた。


それは紛れもない事実。あの日から眠ることが怖くなくなった。


そして、日和に言われた事は事実なのか聞こう。


そのうえで、自分の気持ちを言う。


まじめすぎるのかもしれない。


でも、それがあたし。そうだよねマスタ-。


まずは、心にため込まない。我慢するのに慣れない。


あたしの心に正直でいられるようにするために


少しずつ自分を解放して行こう。

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