恋に焦がれて迷走中
「あ、バイト!先輩今何時?」

「6時」


「大変、じゃまたね先輩!」



「岬!迎えに行く!」


振り向くと空也が心配そうな顔をする。


あたしは思いっきり笑顔を作って叫んだ。


「うん。迎えに来て空也!!」


振り向かなかったけど空也が嬉しそうな笑顔を作った気がした。


【空也】長谷川でも、先輩でもない名前で彼を呼ぶ。


あたし達の心が重なって、お互いの心が見えてきた。


相手を愛しく思う、大切だと思う心だ。
< 156 / 200 >

この作品をシェア

pagetop