恋に焦がれて迷走中
「え、ええとあの、わたし、


 長谷川空也に用事があるんですけど、


 連絡とれなくて。じゃあ、ここにはいないんですね。」


その人はじっとわたしを見て、ああと、思い付いた顔をして、


「あ、そうなのあなた、


 空也が追いかけ回してた新しい彼女? 


 ごめんなさいね。


 彼にはちょっとお使いに行ってもらってるのよ。


 そうね早ければ今日、遅ければ明日には帰ると思うけど。


 まあ、いいわとにかく入りなさい。」





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