恋に焦がれて迷走中
促されるままにソファに座った。


その人はコーヒーを注いで手渡しながら、


「あたしは保坂乃亜、ここの部屋の研究生よ。


 ここは今年から新設されたの。


 大体の事はあたしが取り仕切ってるの。


 この部屋の院生は3人、あたしと空也ともう一人。」


コ-ヒ-を受け取りながら、どう対応したらいいか考えあぐねていた。



「私は成田岬です。国際関係学部の1年です。」


「知ってるわ、法学の成田助教授の従妹なんですって?」


「なんでそんな事知ってるんですか?」


「あいつに頼まれて調べてあげたのあたしだから。」


そういえば、いつかうちに来た時も当然のように


【俺の情報網】とか言ってたっけそうかこの人か。



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