恋に焦がれて迷走中
「先輩綺麗だから、臆しちゃったんですね、ヘタレだね空也。」

ぶっ!!乃亜さんはコ-ヒ-を吹き出した。


やだ、とか言いつつ、ティッシュで周り拭きつつ、


「あなた面白い子ね、彼氏になったやつそんな風に言う?

 
 気にいったわ。さすが成田先生の従妹ね!


 大いに受けていた。」


ケラケラ笑いながら、


あたしの頭を子どものように撫でる乃亜さん。


きっと色んな事があって、


色んな想いがあったんだろうな。


こんな風に笑えるくらいになるまで辛い日々もあったはず。


人を好きになることは簡単にできるけど。


その想いを叶えたり持続することは凄く大変なこと。


分かっているのにまた恋をする。


あたしと空也だって始まったばかりだけど、


いつまでこの気持ちを持ち続けられるだろう。


できるなら、少しでも大きく育てて


最後までつながっていられたらいいと思う。




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