恋に焦がれて迷走中
「悠斗。」


「岬、久しぶりだね。元気だった?」


「悠斗、うっ、、、」


「泣いてるの?

 ごめん、傍に居たらなぐさめてやれるのにな。」


「悠斗、悠斗はあたしを好き?」


「好きだよ。」


「私は愛されている?」


「うん、愛してるよ。」


「---ごめん悠斗あたし、不安になってた。」


「ん?何?」


「あたしたちは大丈夫だよね。」


「岬、何かあった?この間の電話の人?」


「か、関係ないよ。あれはほんといたずらされちゃって。

 でも、このくらいで駄目になるなら遠距離は無理って言われた。

 メ-ルだけであれから、電話してくれないし  

 もう、駄目かと思った。」


「ごめん、入ってすぐ野球部の合宿でさ。不安にさせちゃったんだね。」


「そうなの?」


「やっと終わった。毎晩飲み会で死んだよ。大学ってスゲ-とこだよな。」


「そうなんだ。」


悠斗の一本の電話でこんなに安心できるんだ。




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