恋に焦がれて迷走中

4人部屋だが、二人しか患者はいないらしく。

窓際のベットが埋まっていた。


「あ、これお見舞いです。」

「花かあ、食うものが良かったなあ。病院の食事まずくってさあ。」

「じゃ、こんどは電話して欲しいもの言ってください買ってきます。」

「また来てくれるのか?」

「この間迷惑かけたし。恩返しです。」

「義理堅いんだな。」

「ただの暴力女じゃないんです。分かってくれました?」


フフンと長谷川は鼻で笑った。


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