恋に焦がれて迷走中
入学式を終え、

履修届けも記入し

期待に胸が膨らむ。

「サ-クルとか決めた?」

隣の席で座っていた子が話しかけてきた。

「へえ、群馬出身なんだ?あたし埼玉だよ。

 自宅から通ってるから、朝が超キツイよ。半端に近いって損だよね。」

「あたし成田岬。みさきって呼んでよ。」

「わ、よろしく。あたし立花日和。友達はひよって呼ぶの。」

「じゃ、よろしくひよ。」

名は体を表すっていうけど。

日和は{ひよ}って呼ばれるのがピッタリなちっちゃくて可愛い子だった。

「岬って背高いよね何センチ?」

「178センチ。身長はあたしの弱点。余り言わないで~。」


「あたしは羨ましいのになあ、

 岬見たいのをスレンダ-美人て言うんだよね。」

「ははは、。」

あたしは力なく笑った。

ひよ、それはあまりうれしくないんだよ。

スレンダ-=「胸なし」のイメ-ジがつきものなんだから。







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