恋に焦がれて迷走中
「とにかく、タクシ-呼ぶから病院かえってください。

 薬だって飲まなくちゃでしょ。

 昨日飲まないからあんなに苦しい思いしたんじゃないですか。

 約束してください。

 もう、病院抜け出したりしないでください。」


「分かった。そのかわり毎日見舞いに来い。」


「え、それは、、、」


「なら、俺も約束はできない。」


「毎日は、無理です。できるだけ行きますから。

 先輩、私の履修時数知ってるでしょ。」

「ふん、無理するからだ。」


「ほっといて下さい。」

長谷川はタクシ-に乗って病院へ戻って行った。

「見舞い待ってるから。」

俺様なくせに捨て犬のような目で訴えてくるなんて

反則だ。

行かないとまたやってきそうで


「わかりました。」


そう答えるしかなかった。







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