恋に焦がれて迷走中
悠斗の動きが止まって

「悠斗?」


「泣くほど嫌なの?」


え?


あたしの目からとめどなくあふれる涙は


悠斗から流れ込んでくるサヨナラがあたしの中から溢れているんだよ。


「別れるのにあたしを抱くの?」


「岬別れたいわけじゃないんだ。」


「分かるもの。悠斗から、さよならが伝わってくるんだもの。」


「こんな風にあたしを抱くなんて酷いよ。」
< 61 / 200 >

この作品をシェア

pagetop