恋に焦がれて迷走中
「みさっち今日は俺が送るよ~」

響君がクロ-ズの片付けをしている時に


声を掛けてきた。


「大丈夫だよ、割と近いし。」


「甘いよみさっち、女の子が深夜11時に一人で帰るなんて、


 何があってもおかしくないよ。」


いつもは佐々木君が同じ方面なので一緒に帰ってもらったが


今日はシフトが違うので一人で帰ろうとしていたところだった。


「じゃ、お言葉に甘えさせてください。お願いします。」


「うん。」


響君は満面の笑みを浮かべた。


思わず可愛くて抱きしめたくなってしまう。


あたしって、欲求不満かしら。

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