恋に焦がれて迷走中
坂を下ると、途中から家が見えてくる。


未だ電気がついていないところをみると


香ちゃんは今日は泊まりかな?


「ここで大丈夫だよ。あそこに見えるうちがそうなの。」


「でかっ!お嬢様じゃん。」


「借家だよ、しかもタダ。住み込み管理人なの。」


「なるほど。それはおいしい話だ。」


「じゃ、今日はありがとね。」


「あ、ねえ みさっち、誰か玄関にいない?」


「え、やだ、ほんと?」


変質者?


「やっぱ玄関まで送るよ。」

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