恋に焦がれて迷走中
「早くしなさい、教授がお待ちよ。」


「俺、昨日まで入院してたんだけど。」


「知ってるわよ。」


「普通免除するでしょ。」


「パスポ-トあるのあなただけなのよ。教授を一人で行かせられないわ。」


「あのね~、怪我させた癖に俺には気を使わないわけ?」



「あら、殺しても死なない癖に。拉致しても行かせるわよ。」


パチンと保坂が指を鳴らすと、


ワラワラと後輩達がやってきてマジで拉致られた。



「お前ら~離せ。」


「すみません先輩、俺ら未だ死にたくないので。」



「また1ヶ月後に会いましょう~!!」




俺は、後輩たちに羽交い絞めにあいながら


タクシ-に詰め込まれた。


あの女の高笑いが聞こえるようだ。


岬~ 今日はお前に会うはずだったのに




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