純血交愛

「泣いたってかわらへん！祈が泣くことやないし。ほんまに辛いのは信と要。あたしらは…二人と一緒にこれから家族をつくることを考えたらええねん。」


「麗、男前すぎやろ。祈は優しいからな～俺らの気持ち考えてくれてるんやんか、なぁ？」


「でも、泣きすぎ。」


『ごめっ、ごめんなさい。ほんと…』


「でもな、大丈夫やねんで？ほんまに。俺にとったら二人が両親やねんやから。また両親が増えた…そんな感じしかしやんねん。」


「そうだよ。ばか。」


『っ、うっ…』


「あたしやって辛い…」


『れぃ…』


「それ以上に、俺らは…嬉しいからいいんだよ。な？」


「ほんまやで。」




ただ…単純に二人の気持ちが嬉しかった。