純血交愛



「先に気付いたのは私だった。」


お母さんか?


「私の子どもにしたらイケメンすぎるって!」


「ははは!俺でもイケメンやで?」

「そうだね?安心したよ~」

「母さん、信。」

「三歳になったとき血液検査したら…要の血液型がB型でビックリしたわ。それで、病院に聞いたの…でも、病院は認めない…私は何が何だか分からなくて…お父さんとたくさん話した…」


お母さんも悩んだんだ。
そんな前に…


「私が気付いたのは、五歳の時…子育てに必死すぎて…似てない双子なんてよくいるし気にしてなかった。けどね?すごく違和感があったの…」

『違和感?』

「信が泉に似てるって…それで思い出したのよ…同じ日に似た時刻に男女の双子が生まれるなんて珍しいって…看護士が言ってたことを。」





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