純血交愛
「高校時代の友達に電話しまくって…泉の連絡先を聞いた。そして写メを送って納得よ。」
「あの時は本当にホッとしたのと驚いたのと怒りでヤバかったわ、私!」
「子どもを交換するか悩んだ…けど、信は私の大切な子どもだから。だから…交換なんて軽々しく言えなかったの。」
「っ、」
「病院と裁判して…そこは大人の事情だから言わないけど…」
「かねやな。」
『麗っ!!』
「う、うん。それで、お互い東京と大阪って離れてたから…一応子どもの情報を交換するけど、そのままってことにしたのよ。」
「けど、約束したのよ…いつか兄妹として育ててた二人が…恋でもしたら…その時は応援しようってー。」
『っ、お母さん…』
「母さんー。」
「でも、やっぱり恋したわね!ふふ。よかったわ!」
「まぁね、信は私が育てたから最高にいい男だし!」
「それは要もだよ!」
『っ、二人とも、』
なんて…素敵な親なんだろう。
兄妹として育てたがら…こんな感情可笑しいって言われると思ってたー。
だから、だからー。