純血交愛
「とろい、さっさと帰るぞ。」
『うん。』
その日は…それから一言も話さなかった。
これが普通なのかもしれない。
双子だからって特別だと思ってた。
だけど普通の兄妹って、あんまり話さないって皆言ってたし…
うん、これが普通…だよね?
『お兄ちゃん、』
部屋をノックしても出てきてくれない…
『……お兄ちゃん…今日もし怒らせたならごめんなさい。明日は結婚記念日成功させようね?おやすみ。』
私はそれだけドアに向かって言って部屋に戻った。
こんなに胸が苦しいのは…
ケンカしたから…だよね?