純血交愛
「祈のメール可愛すぎやろ!この顔文字とか!しょんぼりしすぎやわ!!ほんま可愛いなぁ!!」
『わっ!』
そう言いながら私の頭をワシャワシャ撫でる瑛斗君…私、犬じゃないよ??
「可愛いなぁ、ほんま。この髪パーマ??」
『え?あ、髪…』
私の髪はお母さんに似ていて…くせっ毛でクリクリ。
『くせ毛だよ?』
「そうなんや…兄の方はストレートやけど。」
『似てないでしょ?私たち…双子なのにね?昔から似てないの…へへ。』
「そうなん。」
髪質に顔…性格なにもかも正反対かもしれない。
『お兄ちゃんに似てない…けど双子なんだ。』
「いいやん、似てへんかっても!双子なんは…家族なんは変わりないし!」
『あ…うん、』
“家族なんは変わりないし”
その言葉が重く突き刺さった。
似てないなら…私…
家族じゃない方がよかった、
なんて思った。最低だよ。