純血交愛




『っ、』



高校二年生にもなって…
お兄ちゃんお兄ちゃん言ってる私がいけないのかな。



「……………」



『え?』



「この年になって迷子になるつもりかよ。」


『あ………』



いつの間にか…右手にはお兄ちゃんの左手。


「はー、本当。今日だけだからな。」

『…うん。』



泣きそうになったのをぐっと耐えた。


昨日から迷惑かけっぱなしだよね?
私…こんな私嫌いじゃないの?


優しくされたら私、お兄ちゃんにとって大切なんだって自惚れちゃうよ?


私…バカな妹だから。


お兄ちゃん…



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