純血交愛


『おはよー。』


教室には知らない顔ばかり。
緊張するな…と思ってたら急に話しかけられた。


「おはよ。祈ちゃん!いま要君じゃなかったって皆でぶーぶー言っててん。」


『えっ…し、失礼だよっ!!』


と、笑って返すのには慣れっ子。


私と似てない双子の兄。
顔よし頭よし運動よし。
性格最悪…なんて言われてたけど…


「要君より祈と一緒で私はめっちゃ嬉しいで?やから気にしたらアカン!!それに隣やから体育とかは一緒やし。」

『うん!』


美咲ちゃんの優しいフォローをうけて…私は自分の席についた。


私だって皆みたいに言いたい…


要君と同じクラスがよかったって。


それに私だってなりたかったよ?


お兄ちゃんみたいに完璧に。







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