純血交愛



だったら…私も本気で答えないといけない。


『デート出来ない…ごめんなさい。』


「なんで?彼氏おらんやん。」


『彼氏はいない…けど、私…』


「好きな人?」


『うん。』


「…誰か教えて?」




本当に好き…
だけど、この想いは知られてはいけない。瑛斗君がいい人でも絶対に…



『言えない。』


「なら信じやん。」


『っ、本当にその人が好きなの…その人の少しの言動で落ち込んだり…喜んだりしちゃうぐらい。好きなの。』



こんな想い間違ってる。
だって…好きになってはいけない。



うやむやにしていた気持ちは口に出せば出すほど…確信に繋がっていく。




「要君?」




< 70 / 150 >

この作品をシェア

pagetop