純血交愛
似ている私達



『また置いて行かれた。』


「祈が遅いからよ。」



お母さんからのキツい一言。
そうだね。私が悪いよね。


『いってきます。』



お兄ちゃん、あと5分待ってくれたら…ってそれじゃあ、あの電車に乗り遅れるのか。



今日も満員電車だし…


「また会ったなぁ!」

『え?』


そう言われて横を見ると…


『堀田信さん!』

「あれ?なんで知ってるん?」

『あ、この前話してたとこ友達に見られてたみたいで…堀田さんの話してましたって!』



噂されてたとか知ったら…気分悪いよね。



『すみません。』

「ええよ、そんなん気にしやんから!」

『ありがとうございます!』

「てか、同い年やない?」

『あ、はい…たぶん。』

「何年?」

『二年生』

「同じやん!って電車…ちっさいから気つけや?」

『小さいは余計ですよ!!』



本当に堀田さんって話しやすい…



どうしてだろ??



初対面に近いのに…



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