純血交愛



「昼間言ってた片思いの相手か」



と呟いたお兄ちゃん。



『ちがう!!私、好きな人とかいないもんっ!!!だから瑛斗君の勘違いでー』

「そんな必死になんなよ。それに関係ないからどうでもいい。」


また…そうやって私を突き放すんだ。
いつも、いつも…



『私が嫌い?ウザい?』



だから…こんなこと言っちゃうんだよ?


「は?妹なんだから嫌いとかねーだろ。普通。ウザいはねーけど…目にあまるってか…」


と、冷たく言い放つお兄ちゃん。


『だったら!変に…干渉しないでよっ!!お兄ちゃんのせいなんだから!いつもいつも…私がダメって思われるの…だから!!』


なに言ってるんだろ私。
ただの八つ当たりじゃん、これ。


「自分がダメなのを人のせい?いい身分だな。」

『っ、』

「人の気もしらねーで好き勝手言うなよ。」


だから…したくない喧嘩をしてしまうんだ…




< 88 / 150 >

この作品をシェア

pagetop