純血交愛
遡ること15分前。今日から信君と登校…だから、ゆっくり家を出ることにした。
お兄ちゃんとは仲直りしてない。
「祈、要行ったわよ?」
『うん、今日から私友達と行くからいいんだ。』
「そう?なら良かった!いつもみたいにだだこねなくて。」
『だだなんてこねてない!!行ってきます!!』
朝から失礼なお母さんなんて嫌になっちゃう。私は急いで家をでた。
『…信君は…いないか。』
いつもより少し早すぎたかな?
そう思ってホームに立っていた…
『あれ?』
目に付いた人物はお兄ちゃん。
お兄ちゃんにしては遅い…だって、いつも乗ってる電車行っちゃったよ?
もしかして…誰か探してる。
私?
だったりして…