あなたの肩が触れるまで
家庭教師
突然の訪問!?
「失礼ですが…
篠崎さんのお宅ですか?」
「え…あ、はい。
篠崎です…」
学校の帰り。
玄関のドアを開け、入ろうとした時…
男の人から声をかけられた。
外見からして大学生みたいだった。
「じゃあ…あなたは…
篠崎 南波さんでしょうか?」
「はい…私ですけど…」
「そうですか!
これからよろしくお願いしますね!」
「…はい?え~っと…」
急な訪問者に
“これからよろしくお願いしますね!”
と言われても…
ピンとこない。
逆にイライラしてきた。
「南波ー?
何してるの?」
お母さんがドアは開けたがなかなか入ってこない私に心配して出てくる。
「あ…お母さん!
このひ…と」
「あぁ!先生?
お待ちしてましたよ。
寒い中すいませんねぇ。
どうぞ、お上がり下さい。」
「あ…はい。
ありがとうございます。」
私よりも先に入って行ってしまった謎の人。
先生って…お母さん…言ってたよね…?
「南波ー!
早く入りなさい。」
「あぁ…はーい!」