少女よ大志を抱け!
占いと突然と運命と










「うわ、今月恋愛運最悪っ!告白来月にしようかなー」





学校が終わり、遊びに行った帰りの電車の中で後輩のカオリがさっき本屋で買った雑誌の占いを見ながら叫んだ。





「何、告白やめんの?」





3月と言えどまだ寒さが残る今日この頃。


電車に乗り、暖房の温かさに私、日吉つばさはほっこりしながら尋ねた。






「だってこれでフラれたら嫌じゃないですか!」


「そういうもん?」


「そういうもんです!そういうつばさ先輩は好きな人とかいないんですか?」


「いないいない」





そういうと雑誌を置いてカオリが迫ってきた。




「恋は!?」



カオリがそういえばつばさ先輩の恋愛話聞いたことない!と詰め寄ってきた。




きもい。

てか近い。





「してない……というかしたこと、ない」


「ちょ、えぇ!?」




声デカっ!


耳がキーンって鳴った。







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