赤い手紙【完】

「優奈か～」

テンションアップ～
すぐにかけ直した。

「もしもし～？」

「もしもし。
おはようございます。
今日の気分はどう？」

「優奈から愛の電話で
良いお目覚めだ～」

「ふーん、今日は？
どんな予定なの？」

「何言ってんだよ～
今日は俺とデートだろ～
ひでーなー(泣)」

「何時から？」

「２時～」

時間を聞かれると
時計を見てしまう。

「………………！？…」

一瞬で凍りついた。
時計の短い針は
３時を回っている。

「ご……ごめん優奈！！！
いや、まさかこんな時間まで
寝ているとは！！」

「…………あと２０分。」

「はっ！？………無…………
………ﾂ―ﾂ―」

切られた。

ベッドの横に落ちている
目覚まし時計を蹴った。