赤い手紙【完】
決断。
「おい、峻、優奈来てるぞ」
「……………?…」
「峻!」
「優奈?」
無邪気な笑顔で走ってくる
優奈を見て心が痛んだ。
「どうした?」
「いや~なんか峻がいるな~
っと思って来たの!」
高い声でやんちゃに話す
優奈が可愛くて仕方がない。
「…………峻……?」
「え?」
「……なんか、顔色悪いよ?
今から帰る?」
「あぁ、今日は終わったし
今から帰るよ」
「送って行こうか?」
「いいよ。
優奈、まだ授業あるだろ?」
「………うん。
じゃあ、気をつけてね?」
「ありがと、」