赤い手紙【完】
「あっ―!!!
あんなに叫んだの久しぶり―!
楽しかったぁ!!!」
「良かったなー」
ナイフとフォークを使う
オシャレなレストランで食事。
居酒屋で良いのに優奈は、
『ブログに載せるから!』
と言って、ここへ来た。
お財布に意地悪な店だ。
大学生にはキツすぎる。
「…シ………ん………峻(シュン)!」
「……え……ん?どした?」
「…………ごめんね、今日。
昼怒って、勝手にハシャいで
付き合わせて………峻、
乗り物とか苦手なのに……。」
落ち込んでいる優奈を見て、
ちょっと可愛いと思った。
「いや、そこまで
苦手じゃないし、
もともと俺が遅刻したのが
いけないだろ?
しかも今日楽しかったし!」
「………そっか………
…………………ありがと!」
「んな事より!!!
今日のアレ!
ヤバかったな!!!」
「そうそう!!!
峻めっちゃ怖がってたよね!」
「うるせ―(笑)」
「アハハッ」