私の恋愛説明書
沙月side







はあ…。

いつのまにかもう帰りの時間だ…。
薫と帰ろ。

「あのさ…。沙月…?」

っ!

辰馬?
なんでわたしの机の前に?

「朝、何を言おうとしてたんだ?」

そのことは…。

思い出すだけで苦しいの。



いじめられた心の引っかき傷は、今でも血を流して泣いている。

でも。

それが…

話してラクになれたら…

受け止めてくれたら…

どんなに幸せだろう…




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