私の恋愛説明書
告白
…小学三年生の頃だった。あの日の始まりは突然やってきた。あの頃はまだ眼鏡をかけていない。
『なんでいつも一人なの?』
クラスにいじめられている子がいた。なぜかは知らない。いじめている子はただ、いじめたい標的が欲しかっただけ。
『わたしも…分からない。』
『今日も体育着…無かったよね。』
『…。』
二人の間に重たい沈黙が流れる。
『いっしょに…帰ろ。』
とわたしが言ったら、顔がみるみる明るくなって
『いいの?本当に?』
と驚いていた。
あれから、いつも一緒にいた。
教室の中でも、授業中でも
いつも、いつも…。