私の恋愛説明書
「ねぇー沙月ぃ?」
「どうしたの?」
薫は何かソワソワしてる。
どうしたんだろう。
「好きな人できちゃったー?」
「ブーーーー」
ナニイッテンノコノヒトハ!!
吹いちゃったじゃん!
「いっいきなりなんつーことを…。」
「あれ?図星?好きな人いんの!?」
好きな人…かぁ。
よく分からないな…。
「好きな人ってさ、どういう気持ちになったらできるかな?」
「そこ!?んー。」
薫は少し黙りこんで、
「一緒にいると、もっとこの人といたい。隣にいたい。って思ったら、好きなんじゃないのかなー…。なんつって!よくわかんないや!」
ヘヘッと笑いかえした薫の顔は、少し赤くなっていた。
「もっといたい…かあ?」
「あたしのコメは信用しない方がいいよ?」
「全然!恋多き乙女の意見だよっ!」
「いやー!」
あっはっはっはと言ってわたしの背中を叩く。
痛いです…薫さんよー…。