let's go ワイルドパラダイス
「レオくんも甘い匂いがする…」
「そうかぁ?」
「…うん…いい匂い…あったかいし…眠くなっちゃいます…」
ポンポンと背中を叩く手。
「お休み…モモ…」
優しく髪を撫でる手。
わたし…この手を知ってる気がする。
「………せよ…モモ…」
安心感からか、急激に睡魔に襲われてしまった。
夢の国に向かうわたしの耳に、レオくんの切なげな呟きが聞こえたような気がした。
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「……ん…?…ここ…どこ?」
確かレオくんと屋上にいたはず…だよね?
目覚めたわたしは、なぜだかベッドの上だった。
しかもフカフカですっ。