Red String〜赤い糸〜
『お前、何言って…陸なんか
あったのかよ!』


『鍵…返して。』

あたしは真っ直ぐ光星を
見つめた。



『なぁ、ちょっと待てって!』



『まだ気付かない?光星には
守って行かなきゃないもの
があるんだよ?』



『あぁ!陸、お前だ!』



『違う!悔しいけど、あたし
じゃない。』



泣かないって決めたのに


どうしてこんなに涙が出るの?



『じゃ、何で泣いてる?』



『………。』




『わかったから、今日はもう
この話やめよう』


光星はソファーに腰をおろした
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