Red String〜赤い糸〜
赤い糸〜Red String〜
あれから3ヶ月。
あたしのお腹は、なんとなく
だけど膨らみ始めていた。


光星とは連絡は取っていない。

百合子ちゃん、あの時あんく
らいの大きさだったから…
そろそろ生まれてる頃かな。



パパかぁ…



この子には―父親―という
半分の幸せを奪ってしまった
ぶん2倍の愛情をあげなきゃ。




今日は、桜子と会う約束を
していた。


けど…約束の時間は
もう過ぎてる


急患入ったかな?




『ごめーん!陸待たせて』


『ううん、平気!忙しかっ
たんでしょ?』


って…
あたしの話聞いてないし。

『おぉーよしよし桜子ちゃん
でちゅよー♪』


桜子の日課とも言える行動。
いつも、お腹をなでながら
話し掛けてくれる。




『あっ、そうそう!遅れたの
には、理由があって。
今更こんな話どうかとも
思うんだけど…』




『なぁに?仕事のこと?』
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