Red String〜赤い糸〜
静まり返った部屋。



時計の秒針がやたらうるさく
感じた。



あたしは…
光星の気持ち理解してあげ
られなかった。



『さっきは、ぶったりして
ごめん…』


『いいよ。俺が悪い。』


光星は女の子にぶたれたこと
なかったよね…


あたしはコーヒーとりんご
ジュースをテーブルに置いた。


『サンキュー。…あれ?
陸はコーヒーじゃねーの?』


『うん。まぁね…』

妊娠のこと、言うべきか…
こんな時に卑怯な女だと思わ
れるかもしれない。
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