Red String〜赤い糸〜
『なぁ、陸。俺さっき、一生
父親になれねーって言った
よな?』



『うん。』



『それなし!!俺、マジで
本気で守らねーといけねー
もん二つもできた。』


『ふたつ?』



『一つは陸、お前!!
もう一つは…』


そう言って光星は、あたしの
お腹に手を当てた。



『この子だ!!』


『光星?それって…』


光星はあたしを抱き寄せ


『ごめんな、あの時気付いて
やれなくて…
陸、お前一人で頑張ろうと
すんなよ!
やっぱ俺の人生にお前のこと
巻き込むからな。
俺、お前じゃなきゃ意味
ねんだよ!』



生まれて初めて嬉しい涙が出た
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