“運命の赤い糸”
「ナオは…これでいいの?」
「いいもなにも…こうするしかなかったんだよ…」
トモヤもミユキも、悲しそうに下を向いた。
あたしとヒロキが付き合いだした時、1番喜んでくれたのがトモヤとミユキだった。
なのに、今悲しませてることが、ひどくつらかった。
2人にはこんな顔、させたくなかった。
「そろそろ…出ようか」
そう言って立ち上がった。
ミユキとトモヤも立ち上がる。
2人の顔には、笑顔は戻っていなかった。
そんな顔させて、ごめんね…
ファーストフード店を出て、あたしたちは別れた。
反対方向に歩いていくトモヤ。
トモヤは公園の近くの自動販売機で立ち止まった。