“運命の赤い糸”
次の日。

俺はサクラを公園に呼び出した。

大人しく来るかは分からない。

それでも俺は待った。


「あんた‥確かヒロキの友達?」


サクラが現れた。

相変わらず偉そうな態度。

サクラを見た途端、俺の怒りは蘇ってきた。


「お前さぁ、自分がしたこと分かってる?」


思い切りサクラを睨みつけながら俺は言った。

サクラは不気味な笑みを浮かべて、とぼけた。


「あたしのしたこと?何のことか分かんないんだけど」


しらばっくれるつもりか?

そうはさせねぇ。


「とぼけんなよ。ナオにしたこと、悪いと思ってねーのか?」

「ナオって誰かしら?知らないんだけど」

「安達ナオだよ。知ってんだろ」

「知らないわ」


白を切るつもりだ。

平気な顔のサクラが、理解できなかった。




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