“運命の赤い糸”

「お前は‥俺をなんだと思ってるわけ？」


ヒロキがそう問いかけると、サクラはまた不気味な笑みを浮かべながら言った。


「あたしの思い通りに動くオモチャ。道具でしかないわ」


そのサクラの言葉に、それまで押さえていたヒロキの怒りが爆発した。


「てめえっ‥‥ふざけんな！！俺はオモチャなんかじゃねーんだよ！！」


そう言ってサクラに殴りかかろうとするヒロキを、俺は後ろから押さえた。


「ヒロキっ！落ち着け！！」

「トモヤっ、離せよ！！俺はこいつが許せねぇ！！」


怒りを抑えられないヒロキに対して、

サクラは相変わらず笑みを浮かべながら、ヒロキを見ていた。