“運命の赤い糸”
2.運命の出会い
トモヤとミユキとファーストフード店を出た頃には、
辺りはオレンジ色に染まり始めていた。
携帯を開けて時間を確認すると、6時を過ぎた辺り。
なんだかんだ、2時間ほどいたようだ。
「ナオって電車だっけ?」
「うん。ミユキは自転車だよね。
トモヤは?」
「俺バイクだから、1回学校戻るわ」
「あたしも自転車取りに戻んなきゃ」
「じゃああたしも行く!」
学校の方向に歩いていく2人の後を追った。
「でもお前電車大丈夫か?」
「うん。別に大丈夫」
6時台にある電車を逃せば次は1時間後だけど、
それよりミユキが心配だった。
嬉しい言葉を聞いたけど、今はまだテルには彼女がいる。
ミユキの心はまだ立ち直っていないはず。