“運命の赤い糸”
それからのことは覚えていない。


目を覚ました時には、目の前に川が流れていた。


濃い霧のせいで、まわりの様子は分からなかった。


トモヤは?

サクラは?


‥‥ヒロキは?


ここはどこなの?


あたし、公園にいたよね?

なのに、どうして川があるの?


しかもあたし‥なんでこんな服着てるの?


あたしが着ていた服は、病院などで着る患者服に似たもので、真っ白な服だった。




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