“運命の赤い糸”
俺が選んだ花は


小さなひまわり。


黄色い花びらが、ナオの笑顔と重なったから。


店員はそのひまわりを、器用に花束にしていく。

最後に淡いピンクのリボンを巻いた。


「こちらでよろしいでしょうか?」

「あっ、はい」


俺はお金を払うと、花束を抱えて店を出た。


ナオの笑顔が見たくて、ひまわりに思いを込めた。

太陽を追いかけて咲くひまわりのように、明るく元気なナオに会いたい。




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