“運命の赤い糸”
その日の夜。
トモヤからメールがきた。
ヒロキのアドと一緒に。
あたしはドキドキしながらメールを打った。
何度も何度もメールを作り直して。
30分かけてメールを作り終えると、やっとの思いで送信した。
こんなにドキドキしたの、元彼に告った日以来かもしれない。
まだヒロキを好きなわけじゃないのに、同じくらいドキドキしてる。
深呼吸して気持ちを落ち着かせていると、いきなり携帯が鳴った。
あたしはびっくりしながらも携帯を開いた。
するとそこには、
《早瀬ヒロキ》
の名前。
あたしは恐る恐るメールを開いた。